以前はAO入試と呼ばれていた、総合型選抜入試。
「総合型選抜は難しそう」「自分は受ける資格がなさそう」と思っている人も多いのではないでしょうか?
実は、総合型選抜(AO入試)は「誰でも挑戦出来て、受験したもん勝ちの入試」です。
二人の子供をGMARCH総合型選抜(旧AO入試含む)合格に導いたぱぴ子が伝授します!
この記事では、以下の疑問にお答えします。
- そもそも総合型選抜ってなに?
- GMARCHの総合型選抜に私でも挑戦できる?
- 総合型選抜に受かるためには何から始めたらいいの?
総合型選抜とは、「大学が求める学生」を見つけるための入試形態
総合型選抜とは、大学側が「入学してほしい!」と思う学生を見つけ出す入試です。
一般入試はテストで成績のいい順番に受かるけれど、
総合型選抜はアドミッションポリシーに沿っている学生が合格するよ!
皆さんは、大学のパンフレットや説明会で「求める学生像(アドミッションポリシー)」を目にしたことはあるでしょうか?
これは、大学のその学部に入る学生に対して、入学前に持っていてほしい能力を表したものです。総合型選抜は、これを十分に満たし、大学でも意欲的に学ぶ見込みがある学生が合格を勝ち取る入試です。
例として、上智大学経済学部のアドミッションポリシーを見てみましょう。
お気づきになられた方もいるかもしれませんが、総合型選抜で求められる能力は一般入試で測れるようなものではなく、その人の意欲や好奇心、行動力などが求められています。
この理由から、総合型選抜では以下の選考があります。
- その学部で学ぶ意欲や意思を表現する「志望理由書」
- 積極的な行動力や好奇心をアピールする「自己PR」
- 高い思考力やコミュニケーション力を測る「小論文」「面接」
※大学や学部によって、取り入れる選考は若干異なります
テストの正誤で測れない能力や意欲を持ち、それを表現する力が試されるね!
総合型選抜は穴場入試!総合型選抜に受かるのは「特別な学生」だけではない!
「自分には難しい!」と思う受験生がいるからこそ勝ち目がある
「求める学生像(アドミッションポリシー)」を見たとき、みなさんは「私にはアピールできるほどの高い意欲や経験がない」と思いませんでしたか?
実際に「総合型選抜は特別な人のものだ」と感じる人が多いのですが、実はここに勝ち目があります。
例として、法政大学文学部地理学科の総合型選抜の倍率をみてみましょう。
2021年度 | 志願者 18名 | 最終合格者 11名 | 倍率 1.6 |
2020年度 | 志願者 19名 | 最終合格者 10名 | 倍率 1.9 |
受験した人の半分以上が合格しているね!!
2人に1人以上が受かっている実績です。
それに対して、同学科の一般入試(T日程)の倍率をみてみましょう。
2021年度 | 志願者 132名 | 最終合格者 27名 | 倍率 4.7 |
一般入試の倍率は4.7だから、約5人に1人が受かる計算だね
倍率を並べてみると、合格のしやすさの違いは歴然です。
総合型選抜 | 志願者 18名 | 最終合格者 11名 | 倍率 1.6 |
一般入試 | 志願者 132名 | 最終合格者 27名 | 倍率 4.7 |
志望理由書と面接、好きな地理テストを受けるだけで
一般入試よりも合格を勝ち取れる可能性が高いなんて夢のようだよ!
総合型選抜の出願資格は想像しているよりも低くて、簡単である
先ほど総合型選抜と一般入試の倍率を比べた、法政大学文学部地理学科の総合型選抜の出願資格(総合型選抜に出願できる受験生の状態)を見てみましょう。
【出願資格】法政大学デジタルパンフレットより
(1)以下の①➁③のいずれかに該当する者。
①高等学校または中途く教育学校を2021年4月から2022年3月までに卒業見込の者。
➁通常の課程による12年の学校教育を0221年4月から2022年3月までに終了見込の者。
③学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると2021年4月~2022年3月までに認められる見込みの者。
(2)高等学校もしくは中等教育学校における学業成績が次のa、b両方の基準を満たす者。
a.高等学校もしくは中等教育後期課程(前期課程は含まない)3年1学期(前・後期制の場合は前期)までに調査書の全体の学習成績の状況(評定平均値)が4.0以上であること。
b.高等学校もしくは中等教育学校後期課程(前期課程は含まない)3年1学期(前・後期制の場合は前期)までの調査書の「地理A」「地理B」「地理基礎」「地学」のいずれかの学習成績の状況(評定平均値)が4.5以上であること。
(3)本学部で学ぶことを強く志望する者。
(1)は、高校卒業見込みもしくは高校に通っていなくても高等学校卒業程度認定試験に合格していればOKです
(2)は、高校在学中3年1学期までの全教科の評定平均が4.0以上で、地理A、地理B、地学基礎、地学のどれかの評定平均値が4.5以上あればOK
(3)は学びたいという気持ちがあればOK
(1)(3)は大学受験を考えている高校生ならば問題なくクリアできる箇所ですね!(2)の評定平均の計算方法は下をチェック!
評定平均の計算方法
評定平均とは、対象の科目の成績の平均値を指します。
先ほどの(2)の「全教科の評定平均」では以下の計算になります。
また、「地理A、地理B、地学基礎、地学のどれかの評定平均値」は以下の計算です。
地理A、地理B、地学基礎、地学ののうち、
評定平均値が最も高いものが4.5を超えていればOKです!
まずは気になる大学の出願資格をチェック!
上記の受験資格や評定計算方法を見て、「あれ?私も出願できるかも!」と思った人も多いのではないでしょうか?
ご自身の気になる大学の出願資格をチェックするには、大学パンフレットや募集要項を見ましょう!
次回予告
次の記事では、【総合型選抜の対策法】大学合格のカギは「並走するプロ!」をお伝えします!
少しだけ予告すると、総合型選抜型入試は専門家にできるだけ早く相談するのがカギ!
以下の専門塾は相談無料なので、まずは相談しない手はない!